新入社員諸君!あの頃は、オレも若かった! 〜現役ビジネスパーソン500名に聞いた!新人社員に関するアレコレ 〜

第3回「今の新人社員に対して願うこと」

イラスト
「今の若者は忍耐力が足りない、子どもっぽい…自分が新入社員だったあの頃、自分達はもっと辛抱強かった…」とため息をついているベテラン社員もいるようです。ですが、それは皆さんのことを悪く言ってるわけではないんです。

ホントのところは、皆さんが成長していく姿を見たいんです。
口うるさい先輩、無理難題を押し付ける上司・・・。それは皆さんへの期待の裏返し(一部を除く)。
だから、ちょっとの失敗は何とかなる・・・ハズ(笑)

でも、やっぱり気になるところがあるんです。

あの頃とは違う…!?今の新人の困ったところ 

これまで2回に渡って、新入社員時代を振り返ってもらいました。その上で、具体的に新入社員のどこに「問題がある」と思っているのでしょうか。

5年くらい前の新人と比べて、今年の新人が足りないところは?けしからんと思うところはありますか?

ダントツで多かったのが「空気が読めない」「報告・連絡・相談の仕方が下手」の2つで、全回答者の3割を超えていました。
「空気が読めない」というのはいつの時代の新入社員にもありそうな気もします。どちらかというと「会社の空気にわざと合わせない」新入社員というのも多いということでしょうか・・・。「若気の至り」ではナイですが、自分を曲げたくないから従わない、と思っている部分はありませんか?会社の空気に合わせて行動することに反発されて、先輩上司としてはハラハラさせられる、ということも多いようです。ホントに空気が読めない新入社員もいますが、そういう人は何年たっても空気を読めないままなのでしょうね。
また、社会人になれば基本となる「報告・連絡・相談の仕方」。「何を報告するのか?」など、最初から分かるわけないですよね。ただ、話をまとめるのが下手な新入社員が多いと感じている人は多いようです。「説明する」ということが苦手な人が多いようですね。
他には、言葉遣いや、子どもっぽい行動が目立つと感じることがあるようです。

■今年の新人が足りないところは?けしからん(怒)と思うところ
失敗を認めない、謝らないのに人には文句を言う(31歳/男性)
いつも不機嫌で気に入らない事があると顔に出す割に意見として言わない。(33歳/女性)

などの厳しい意見も目立ちました。「新入社員は、自分がまだ何もできないヒヨコ状態であることを理解していないのにプライドだけが高い」、と感じているベテラン世代も多いようです。

でも、厳しい意見だけではありません。
こんな、意見もあるんです。

特に無いです。むしろ良いかもしれません。(36歳/男性)

また、「特にない」という方も18%います。
「新社会人としてきちっと行動できている新入社員」をちゃんと見ている人も少なからずいるんです。

だからこそ、新入社員にはこれを身につけてほしい!

30代の先輩上司から見ると、困ったところが多い新入社員。ですが、「すべての新入社員に駄目な部分が目立つ」、と言っているわけではないんです。「忍耐力が足りないなー」って感じながらも、入った会社で頑張ってほしい、と思っているんです。

前回、先輩・上司のの皆さんに入社後の1年で自分はここが成長できた、と感じた点をお答えいただきました。結果は、「社会人としての言葉遣い」「社交性」「忍耐力」と続きましたが、今年の新入社員には1年で何を身につけてほしいと願っているのでしょうか。

新入社員に1年間で身につけてほしいことを具体的に教えてください。

36%の方がダントツで「礼儀・マナー」を求めていました。これは社会人として当たり前のことかもしれません。ただ、新入社員に最初から完璧な礼儀を求めるには無理があります。学生時代には分からない社会的マナーも教わる必要があります。先輩上司を手本に、正しい礼儀やマナーを1年間でじっくり身につけてください。分からないことがあれば、先輩上司の皆さんが、教えてくれるはずです。

他の回答の割合はほぼ同じでしたが、スキル面だけでなく「仕事への積極的な姿勢」という回答にも17%の方が思われているようです。一方、最低限のスキルと同じだけ「やる気」を身につけてほしいという声もみうけられます。
具体的に挙げられた意見の中にこのようなものがありました。

1年で何か身につくとは思わないけれど、とにかく遅刻をしないこと。あと、会社の言いなりにならずに、常に疑問を持って行動すること(32歳/女性)

先輩上司が新入社員に求めるレベルには個人差がありそうです。そのため、様々な意見がありましたが、この意見には納得させられました。学校を出たばかりの新入社員が人生の目標を持ち、熱意を持ってそれに向かおうにも、なかなかそれは見つけられないもの。まずは、最低限のルールを守って、与えられたことをやり遂げ続けることを目指してほしいですね。

ベテラン社員から新入社員にアドバイス! 

以上、3回に渡って新入社員に関するアンケート調査結果をお送りしてきました。
自分の頃とは何かが変わった、と感じるベテラン世代の方は多いですが、その時に感じていた不満や足りなかった部分と、今の新入社員が抱えている不満や、至らない部分…よく見比べてみたらそう変わりはありません。ただ、時代の流れなのか、お互いに忍耐力が落ちたことは否めないのかもしれません。
しかし、先輩上司にも新入社員時代があり、それを越えてきたからこその今があります。あなたの横でエラそうにしている先輩上司だって、あなたと同じだったんです。悩みや不安があるなら、思いきって「言葉にしてみる」。そうすれば、意外と簡単に伝わるかもしれませんよ。

最後に、先輩上司から新入社員に向けてのアドバイスを集めました。中でも心に響くアドバイスベスト5をご紹介します!

ランキングベスト5

ベスト1 必要とされて入社した会社であるはずなので、わからないことがあっても恥と思わず、成長の過程と割り切ってがむしゃらに喰らいついてほしい。そして、自分の得意分野を1個でよいから持つと自信につながります。(39歳/男性)
ベスト2 業種によっても違うが、最初に一年は君の貢献度に給料を払っているのではなく、将来の貢献度への給料を前払いしているんだから、しっかり勉強してください。(38歳/男性)
ベスト3 この不景気に就職できた事を誇りに思い、どんな仕事でも最初は何事も勉強だと思って経験してほしい 。また、嫌な事があっても、すぐに退職を考えるのではなく日頃から身近に相談できる同期や先輩、上司を作り前向きに頑張ってほしい。(36歳/女性)
ベスト4 失敗やミスをしても卑屈に捕らえず前向きに捕らえていって徐々に成長してほしい。(33歳/女性)
ベスト5 誰でもみんな最初は新入社員。気負うことはない。(35歳/男性)

第一位の「必要とされて入社した会社であるはずなので」という部分、新入社員の方は忘れないでください。仕事がまだできないことはみんな分かっています。スキルではなく、あなた自身を見て必要とされたこと、そしてそれがこの不況の時代の中であるということを誇りに思い、徐々に成長して行ってください。
いつの次代でも「新入社員」は「新入社員」。少し変化はあったけれど、基本的には私たちが新入社員だったころと変わりはありません。
理不尽な上司や先輩に、叱られたりすることもあります。いろんな失敗もすると思います。でも、目の前で叱っている上司も同じ経験をしているはず。皆さんのことを考えて叱っているんです。
なぜなら、皆さんに成長して欲しいから、皆さんの力が必要だから。

そして、皆さんから学ぶこともたくさんあるからです。

1年で辞めるなんて、もったいないですよ。
すこし我慢して、頑張ってみませんか?
そうすれば、少し強くなった自分がそこにいるはずです。


【調査概要】インターネット上でアンケートを実施
調査期間:2009年2月20日〜2月25日
調査対象:30歳から39歳の会社員を対象(有効回答数500件)(マーシュ調べ)

第1回「おれだって新入社員の頃があったんだ・・・」
第2回「あの時会社に残ったから得られたもの」